読書メモー『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹ー
彼はあまりインタビューを受けないことで有名だが、これは彼の貴重なインタビューを
まとめた貴重な本だ。
彼が目指す小説のスタイルとは
なぜ彼は走るのか
彼にとって小説を書くことは何を意味するのか
小説とは違い、村上春樹自身のことを語っているので、村上春樹の小説が好きな人は十分に楽しめる内容だ。
彼の作品を知らなくても、小説が好きな人なら、小説家とはこういうことを考えながら書いているものなのかと参考になるかもしれない。
村上春樹にとって小説を書くことは、深い井戸に入っていくことに例えている。まだ言葉になる前の深い世界に入り込み、そこで様々なことを感じる。そしてそれを言葉にしていくこと、物語にしていくことが、彼の小説となる。
僕が彼の小説に引き込まれるのは、そういう言葉になる以前のものの世界を彼によって言葉で表現してくれ、その世界に連れて行ってくれるからだろう。