ぽろっぽの日記

人生、読書、健康、つれづれ。ー日々感じたことを言葉と写真で表現したいー

資本主義の豊かさではなく、自分の価値基準の豊かさを考える

資本主義は日本で生まれたものではない。

イギリスからの産業革命から生まれ、明治維新の時に日本はそれを否応なく取り入れざるを得なくなった。

ここから日本人は資本主義の病を抱えることになる。

しかもやっかないのは日本人はもともと資本主義を生んだ国ではなかったので、病気に対する何の抗体もないまま取り入れたので、その病が根深い。

 

年間3万人近い自殺者を毎年出し、鬱病も多い。みんなよくわからないままに資本主義の社会に組み込まれ、よくわからず、ギスギスと働いている人がたくさんいる。

 

資本主義を生んだ国の人たちは、資本主義を生み出すという合理的な思考の土台があったわけであって、まだ抗体みたいなものがあるから、日本よりは資本主義の病が軽症で済む。彼らは合理的に行動するから恐らく日本人ほど悩んだりする人はいないのだろう。

 

資本主義はそもそも欲望と競争の社会だ。お金を稼いで、物質的に豊かな生活を送り、それを常に人との競争の中で行われている。

 

ここで問題なのは競争に負けた人たちだ。彼らは賃金が低く、しかも物質的に貧しい生活を余儀なくされる。しかも競争に負けた人たちは自己責任でそうなったと言われてしまう。

 

資本主義という思想では、常に競争に勝たなければならないのであり、競争に勝って豊かな生活を送るという考えが前提にある。

 

果たして資本主義は日本人全員に合っている思想なのだろうか。

明治維新の時に否応なく取り入れたこの思想は日本人にかなり無理をさせてきたのではないか。

 

現代の日本は資本主義だから、このゲームから降りることはできないけど、資本主義とある程度距離を置く生活スタイルを見つけてもいいのではないだろうか。

 

お金を稼いで、物質的に豊かな生活を送る。この考えを少し離れみてもいいんじゃないか。資本主義の敗者になるのではなく、資本主義という思想から少し距離を置く。

 

大原篇理さんのような年収90万円の隠居生活や、元ニートのphaさんは収入は多くないが、それでもゆとりある時間の中で彼らなりに豊かな生活を送っている人もいる。

 

彼らも資本主義の中で生活しているが、彼らは敗者にはなっていない。彼らは資本主義から距離を置いて生活をすることにしたのだ。

 

これからの日本の社会は、そういうことをもっと考えてもいい時期になっていると思う。

 

何が自分にとって豊かなのか。今一度、自分の生活スタイルを見直して、資本主義の豊かさではなく、自分の価値基準での豊かさを考えてみるのが大切だと僕は思う。