人生をわかりきったような大人になりたくない
人生に絶望している。度々、人からそんな話を聞く。
ある時は大学時代のバイト先の社員から。
ある時は僕の職場の同僚から。
そして僕自身も高校の時から友人とそんなことを言っていた。
なぜ若き高校生の時からそんなことを言っていたのだろう。
思い返してみると、僕は大人に絶望していたからだ。
大人の人たちはなんとなく生きているように感じたからだ。
なんとなく生きるのが人生なのか。
受験勉強をしながらそんな漠然とした不安を抱えながら高校生活を送っていた。
大学に進学すると、そんな不安から一時解放された。
全部、自分の好きな時間に使えたからだ。
友人たちと共に共通の趣味に没頭し、自分の好奇心の赴くままに生活できた。
でも長くは続かなかった。
大学3年あたりからいよいよ就職のことを考え出し、卒業したら自分の力で生活する必要が出てきたからだ。
結局僕は1年留年して少しだけ先延ばしにした。
それでも自分はどう生きていいけばいいか答えはでなかった。
とりあえず就職したが相変わらず今もその答えは出ていない。
ただ、仕事中心の生活は僕の生きたい生き方ではないこともわかり、転職をした。
でも、転職をしても仕事をしていることには変わらない。
年々仕事が嫌いになっている自分がいる。
そんな大人になりつつあり、僕自身も自分の人生に絶望してきている。
でも、僕はここで終わりたくない。
人生そんなもんだよ。
そんなわかりきったような大人になりたくない。
そこは譲れない。
何か方法があるはずだ。
それを信じてとにかく考えて行動するしかない。
だから僕は周りの大人の雰囲気に飲まれることなく、自分の感覚を頼りに生きたい。
教養のため、ビジネスの為なんかじゃなく、人にとっては無駄と思われるかもしれないけど、好奇心のままに、小説、思想、歴史、哲学、世の中のことを考え続けながら生きていきたい。
このまま何も自分の生き方が見つからないで終わるかもしれない。
でもやっぱり、人生こんなもんだよ、大人ってそんなもんだよ
そんな風にはなりたくないんだ。
心の底から人生に対して、何かを掘り起こしていきたいんだ。
情熱を持ちたいんだ。
苦しみながらでも、とにかくもがいてもがいてやっていくしかないんだ。
ー人生をわかりきったような大人になるぐらいなら、僕は子供のままがいいー