ぽろっぽの日記

人生、読書、健康、つれづれ。ー日々感じたことを言葉と写真で表現したいー

久々に泣いた 映画『ふるさと』を観て

久々に泣いた。

 

泣いた理由は映画だ。

 

アマゾンプライムで会社から帰宅中に何となく神山征二郎監督の『ふるさと』を見ていたら、いつも間にか映画の世界に引き込まれて、終盤のおじいさんが亡くなるシーンでボロボロ泣いてしまった。

 

なんでこんなに泣いたんだろう。

 

映画の話はいたってシンプルなもの。

 

ダム建設で廃村になる村が舞台で、そこで奥さんに先立たれ、認知症が始まったおじいさんが人公だ。おじいさんは同居する息子と喧嘩をしたり、同じ村の少年がおじいさんが釣りの名人だと知り、一緒に釣りをするシーンなど、淡々と物語は進んでいく。

 

でもなぜかこの映画は引き込まれるものがある。

 

風光明媚な村が映し出されるシーン、おじいさんが息子から厄介者にされてしまうシーン、おじいさんと少年が一緒に釣りをするシーン

 

ダム建設で廃村になる村とおじいさんの境遇が重なっているからなのだろうか。この映画には懐かしさと寂しさが強烈に伝わってくる。しかも不思議なのはその強烈さが伝わってくるにもかかわらず、物語全体としては淡々と話しが進んでいる。そこにとてつもないリアリティを感じる。今まで見た映画の中で初めて感じた感情だ。

 

よくわからないけど、一言で言ってしまえば、一生心に残る良い映画だった。