自分なりの贅沢な時間ー伊香保温泉からー
今日で6日間の夏休みも最終日になる。
相変わらず、気分はあまり良くない。
最終日は伊香保温泉の宿で迎えたが、気分がすごく良くなったわけでもなく、かといってすごく悪くなったわけでもない。
ただ家で過ごしてたら気分はどん底になっていただろうから、今は気分があまり良くない程度で済んでいるから、伊香保温泉に来て正解だったのかもしれない。
現に今、こうしてホテルでブログを書く気力があるのが何よりの証拠だ。
今年の3月に双極性障害と診断されてから、自分の心身の状態を観察してみると、健康だった頃と比較すると、色々な変化があることに気付く。
まず、何をするにも億劫になる。健康だった時は、趣味の自転車をこいだり、新聞や本をたくさん読んだり、車中泊の旅行をしたりなど、休日の時は自分のやりたいことをやれた。仕事もしんどいとは言いながらもなんとかこなすことが出来た。
そういう健康の時に実行できた諸々のことが気持ち的に億劫になり、中々できなくなる。自転車に乗る頻度はすごく減ったし、新聞も読む気がしない。車中泊の旅行も体力的にきついのでやっていない。仕事もいよいよしんどくなり、質の良くない書類作成や業務をするようになり、職場にとりえず出向いて、ところどころ不具合のある機械になったような気分で仕事をしている。
今の僕にせいぜいできることは、散歩と興味ある本をパラパラ読むことぐらいだ。
今日も伊香保温泉でホテルの朝風呂に浸かったり、外の景色を眺めながら煙草を吸ってぼーっとしたり、ブログを書いたりしている。
観光する元気もないので、ホテルからチェックアウトしたらそのまま家に帰るつもりだ。
でもこうしてホテルで外の景色を眺めるだけでも中々楽しい。雲や霧の流れを見ているだけで心が休まる。
ホテルで過ごすということは何もしなくてもいいし、またそれが贅沢な時間でもある。
外はあいにくの曇り空だが、小鳥のさえずりが聞こえ、時たま来る時雨がまた風情があっていい。
僕は健康の時だった頃に比べて今は出来ることが少ない。でもホテルでこうして過ごすと、それはそれでいいんじゃないかと思えてくる。今はそういう時期なんだと。
無理してあれこれやろうとするよりも、こうして特に何をすることもなく過ごすのも贅沢な時間だ。
人それぞれ贅沢な時間の過ごし方がある。自分なりに贅沢だと思う時間を過ごせばいい。
要するに僕は夏休みの最終日を伊香保温泉で贅沢に過ごせて良かったのである。
ー伊香保温泉のホテルの窓辺越しの山々を眺めながらこのブログを記すー
ーホテルの窓から雲や霧の流れていくのを眺めるー
ー昨日の夜の石段街は霧に包まれていたー